薬用石鹸

効果が2つある

石鹸の種類の1つとして、よく聞くものに「薬用石鹸」があるでしょう。
洗顔用の石鹸や、手洗い用の石鹸などに特によく聞かれるタイプの石鹸です。
では、この薬用石鹸というのは通常の石鹸とどのような部分が違っているのでしょうか?
薬用、というからには何かしらの人体良い効果があるのだろう、ということはわかるものの、具体的な効果が分かりにくいのも事実です。

実は一口に薬用石鹸と言っても、その効果は大きく2つに分かれています。
1つは肌の石鹸消毒を目的としているもの、もう1つは肌荒れの防止を目的にしているものです。
ただ、これらの薬用石鹸というのは、実は厳密には「石鹸」ではない可能性もあります。

「石鹸の定義」の中で紹介したとおり、石鹸の定義は洗浄成分が脂肪酸ナトリウムないしは脂肪酸カリウムが主体である、ということが条件です。
薬用石鹸は必ずしもこれらの洗浄成分が主成分となっているとは限りません。

特に前者、殺菌効果を目的としている石鹸については、殺菌剤と呼ばれる成分が含まれていることになります。
ベンザルコニウム、トリクロサンと呼ばれる物質がこれに当たります。
また、後者、肌荒れ防止が予防の場合には消炎剤や保湿剤などが加えられている事が多く、化粧品に近い性質を持っていることになります。
商品上の扱いとしてはいずれも「医薬部外品」です。

通常石鹸ではいけないのか?

では、実際問題薬用石鹸を利用せず、通常の石鹸を利用する、というのでは不足しているのでしょうか?
実は、必ずしもそうではありません。
通常の石鹸、つまり脂肪酸ナトリウム・脂肪酸カリウムを中心としている石鹸であっても、十分な洗浄効果があります。
そのため、前者の殺菌効果を目的としている薬用石鹸を利用するのであれば、通常の石鹸を利用しても十分であることも少なくありません。

石鹸を利用する場合に重要なのはその使い方です。
泡をしっかり立てずに利用した場合、薬用であろうと通常の石鹸であろうと十分な洗浄力が発揮されることはありません。
洗浄力が足りないと感じて薬用石鹸を利用しようと思う場合、まずは普段使いの石鹸の使い方を見なおしてみると良いでしょう。
一般的に薬用石鹸は通常の石鹸に比べて高額であるため、通常の石鹸で問題がないのであればそちらを利用した方がコストパフォーマンスに優れていると言えるためです。

後者の目的で薬用石鹸を利用する場合についても、通常の石鹸で汚れを落とした後に、専用のケア化粧品を利用した方が結果的に効果やコスト面で優れていることもあります。
総合的に見て判断することが重要と言えるでしょう。