麻の洗濯

天然繊維を洗うポイント

衣服の洗濯をする場合、ポイントとなるのが材質です。
いわゆる化学繊維(ナイロンやポリエステルなど)を利用しているものについては合成洗剤を使った洗濯を前提としていることが多いため、気にすること無く洗濯をすることができます。
しかし、天然繊維を利用している場合については、正しい洗い方をしなければ傷んでしまったり、縮んでしまったりする可能性があります。
そこでここでは天然繊維の1つである「麻」の洗い方について紹介します。

実は麻には大きく2つの種類が存在しています。
亜麻と呼ばれるものと、苧麻と呼ばれるものです。
前者はリネン、後者はラミーと呼ばれることが多いでしょう。
これらは違った素材から作られている別の素材ですが、性質が似ているために合わせて麻と呼ばれます。

実際、取り扱いについてもこの2つはそれほど違いはありません。
リネンの方が軟らかい素材である、という程度に覚えておけば良いでしょう。
では、これらの麻素材の特徴はどのようなものでしょうか?

まず、摩擦に弱いという性質があります。
強く擦ると毛羽立ってしまい、色が白っぽく変化してしまうというダメージの受け方をします。

さらに、色染めをしても落ちやすい関係上、色移りや色落ちが起こりやすく、洗浄力の高い洗剤を利用すると一気に色が失われてしまう可能性があります。
加えて、シワがつきやすくとれにくいという性質を持っているため、洗濯後のケアについても考えておく必要があるでしょう。
では、そんな性質をもった麻の洗濯方法を紹介します。
麻の洗濯

麻の洗濯手順

上記の性質からもわかる通り、麻は他の衣服と一緒に洗濯機に掛けるべきではありません。
素材がダメージを受けてしまうだけではなく、他の衣服に色が移ってしまうことも考えられるでしょう。
そのため、麻は「浸け置き洗い」で洗う、というのが一般的な方法です。

色落ちのことを考えると、それほど強い成分を持っている洗剤を使うべきではありません。
こういった時に活躍するのが石鹸タイプの洗剤です。
石鹸は脂肪酸による自然の洗浄力を利用しているため、色落ちを起こしにくいという特徴があります。
ただ、気をつけなけければならないのはシワがつきやすいことで、手洗いをする際にあまり強い力を加えすぎるとクセが残ってしまいます。

ブラシを使うなどしてクセがつかないように気をつけて洗濯を行うようにしましょう。
もしクセが付いてしまった場合には、丁寧なアイロンがけが必要となります。
家庭用のアイロンではクセが取れないこともあるため、その時はクリーニング店に頼むなど柔軟な対応をした方が長持ちさせることができるでしょう。